フッターマン OTL AMP の製作

フッターマン H-3 OTLアンプ の調整法

FUTTERMAN OTL-3 6LF6-4P mono OTL アンプの製作

FUTTERMAN OTL-3 6LF6-4P mono OTL アンプの製作

OTL-3M(1)(略してOTL-3Mと呼びます)

4月5日から、表題に沿って投稿しますが、先だって経過などを説明します。

 

既にご存知のようにフッターマンOTLは、真空管アンプの参考書には良く取り上げられてきたようにOTLアンプの初期に発表され、日本にも紹介されてアマチュアが自作できるOTLアンプとして知られている。

私がこのフッターマンOTLアンプ(一般にH-1と呼ばれる)を知ったのは60年ほど前の22~3歳の頃である。このあたりの詳しいことは後に譲るが、それ以来何時か作ってみようと思っていた、それから幾星霜、50歳ころから真空管アンプ製作を再開した。

この頃はまだ現役だったので、年に1台出来るかどうかというペースであった。部品集めも大変なのでオーディオ専科のキットを組み立てたが、設計製作では、武末数馬さんの名著「OTLアンプの設計と製作」に教えられ、また、MJ誌上で宮崎良三朗さんのOTLアンプ研究シリーズが始まった。それらを参考にOTLアンプの設計製作を始めた。

部品は東京へ出張の折にアキバをうろうろして買い込んだ、最初のOTLアンプは武末数馬さんの6336AOTLアンプで、これはうまく完成したが、使っている間に貴重な6336Aをとばしてしまって廃物となってしまった、これは最近再生して、今は嫁ぎ先で元気にしている。

 

写真:最近作り直した最初の作品武末型6336AOTL、下の箱は電源トランス。このアンプはFB友のK氏の下に嫁いでいる。

 

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ヤフオクが始まり、真空管やアンプ部品が買いやすくなった。ある時12B4Aが大量に出品されたのをゲット、いよいよ「H-1」の製作意欲が高まってきた。しかし、現役時代は時間が取れずに延び延びになっていた。また60歳から放送大学へ入学したので、アンプ製作どころではなくなった。70歳手前で卒業、仕事も一段落したのでこの頃から本格的に真空管アンプに取り組めるようになった。

そしてH-1の設計・製作に取り掛かったのは、13年ほど前の2008年70歳の頃である。

 

 写真:2011年に出来上がったフッターマンH-1型OTL

12B4Aは16本使い、2CHで計40本

このアンプはオーディオ友H氏の下にお世話になっている

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 <続く>

FUTTERMAN H-2 OTL AMP 2台の修復(20)

FUTTERMAN H-2 OTL AMP 2台の修復(20)

 

最終段階になりました。

特性測定結果は先の1台のもの。2台ともほぼ同じ

データはすべて負荷抵抗16Ωです


最大出力:14W/16Ω
最大出力時入力電圧:2V(ほぼ設計値)
歪率:
 0.1%/1W/1kHz
 0.3%/1W/10kHz
最大出力は
 負荷抵抗32Ωで約25W、8Ωでは約6W、となります。  (瞬時測定なので6〜7W)
周波数特性
・10Hz:-0.4db
・1kHz:0db
・10kHz:0db
・100kHz:-0.3dc
・300kHz:-3db

方形波観測:異常なし

 

昨日に引き続き残りの1台を調整しました。不備なところは先行した1台で分かっているので追加配線して、真空管6AN8、12B4Aを差し込んで慎重に通電、バイアス調整して簡単に測定、ほぼ先の1台と同じような性能になりました。これで一旦完成とします。

 

フッターマンH-2は製作が簡単、調整もで簡単テスターがあれば調整できるし特性も良い。

 

音は聴いてのお楽しみに!

 

 

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テスターを動員して

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外姿

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真空管6AN8 12B4Aのアップ

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オーディオルームに運び込んで視聴中

音は聴いてのお楽しみに

 

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あと作業が若干残っていますが、この投稿はこれで一旦終わりにします。

長い間、拙文にお付き合い頂いてありがとうございました。

 

 

FUTTERMAN H-2 OTL AMP 2台の修復(19)

FUTTERMAN H-2 OTL AMP 2台の修復(19)

慎重に通電、電源関係は下側バイアス抵抗を合わせた程度でうまく動作しました。

 

OTLアンプの通電調整はゆっくりのんびりするのが成功の秘訣、慌ててやるとろくなことがない。

 

増幅段は最初に使った6AN8の調子が悪く電圧配分ががうまくないのに気が付かずに手間取ったが、球を交換してあっさり解決。NF回路の配線が1本抜けていた。

 

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12B4A動作特性(アイドリング時)

Ebb=360V(+-180V)

IP=11mA/本 合計54mA

Pd=2W/本、最大プレート損失5.5Wに対して36%(順当な値だが、音楽信号ではPd=3W程度に増やしたい)

基準負荷抵抗:16Ω

最大出力:未測定(推定8W/16Ω程度)

 

12B4Aはプレート損失が小さいのであまり無理が出来ないので、測定時は負荷抵抗(スピーカインピーダンス)は16Ωが望ましい。音楽信号では大出力にしなければ8Ωでも使用できる。

 

写真:テスターを動員して主要電圧同時監視

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写真:12B4Aの主電源を確認中

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FUTTERMAN H-2 OTL AMP 2台の修復(18)

FUTTERMAN H-2 OTL AMP 2台の修復(18)

 

昨日、線や間違いを確認しながらようやくLR2台の配線が出来上がりました。

 

考えてみれば解体するのはアッという間ですが、その後が大変でしたね。

3月1日スタートしてから1か月、元の姿はとどめていますが、かなり変更しました。

もとから使ったのは、シャーシ、電源トランス、真空管6AN8と12B4Aのみ

 

シャーシは穴あけ、塗装などかなり追加加工をしましたね。

 

新しく作った方が早かったなあと思いながら、半世紀以上も前の事、元の製作者の意思と熱意を感じながら再生に取り組みました。

 

きょうから電気投入です。

 

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FUTTERMAN H-2 OTL AMP 2台の修復(17)

FUTTERMAN H-2 OTL AMP 2台の修復(17)

 

しばらく他の記事を投稿してましたが、2台目の組立がほぼ出来上がってきました。

 

3月末までには組み立てを終わろうと進めてきましたが、先週野暮用で2日間抜けましたので作業工程が少し遅れています。

調整作業はその先になりますが、後、一週間程度あればできるでしょう。

 

感電することもあるかもしれない下側のケミコンにカバーを付けようと思案しています、なにしろシャーシ底面より10mmほどはみ出してますので、今はゴム足を付けて作業台に当たらないように注意してますが。

 

 

写真:後トランス回りの配線が残っています

 

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写真:上が先の1台、下が進行中の後の一台

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後少しです!