FUTTERMAN OTL-3 6LF6-4P mono OTL アンプの製作 OTL-3M(6)
次回から製作過程に入りますが、その前にオリジナル「OTL-3」と自作「OTL-3M」の回路図と概略の説明をします。
「OTL-3(オリジナル)」の回路図は、修理したオリジナルに付属していた参考資料を基に、現物を見て作成したもので、正確さを欠くと思いますのでご注意ください。
「OTL-3M」は、私が自作用に作成したものです。
➀オリジナルフッターマン 「OTL-3」 回路図
(パネル面の円型メータの回路は不明なので省略)
この回路は「H-3」から更にバージョンアップされたもので、回路の基本は「H-3」と同じであるが、ステレオからモノラルになり、出力管も4本から6本に強化されている。外観もこの上なく強力に変化し業務用を思わせるブラックフェースで超重い。
②自作フッターマン「 OTL-3M 」回路図
未製作なので調整結果によりCRの定数や回路を変更することもありますのでご承知ください。最終回路は調整後に掲載します。
このふたつの回路の大きな違いは:
「OTL-3」→「OTL-3M」
・出力管「6LF6」6本→4本に
・真空管「6SF5」→「12BY7A」に
・丸型メータをバランスと電流計の2個に
・定電圧部の基準電圧を、ツェナーダイオードから定電圧放電管「5651」に
・その他細部で追加変更をしている。
・最も大きな変更点である出力管「6LF6」6本から4本に減らしたのは、4本でも最大出力は30W/8Ωを超える見込みなので自宅用としてはこれで十分だからである。で「H-3」と同じ4本構成になった。
ツェナーダイオードを使わなかったのは、定電圧放電管「5651」の在庫があったからと、新たな購入を控えたかったからである。
結果としてみると「H-3」を基にモノラル化して出力管を「EL509/6KG6A」から「6LF6」に、定電圧管を「6LU8」に交換したような構成となった。
参考までに「H-3」の回路図を再掲します
出力管の発振対策であるが「6LF6」が6本から4本に減るので発振リスクは少なくなるが、「OTL-3」では強力なフェライトビーズが使われている。しかし、この長いフェライトビーズは入手?なので、短いフェライトビーズを使い、それにいつもやっているプレートに発振止めコイルを入れる方法で発振対策することにした。
さて、結果どうなるでしょうか?