FUTTERMAN H-2 OTL AMP 2台の修復(13)
今日の作業
・スライドスイッチの取り付け
・出力段電源回りの配線
・その他ラグ板の取り付け追加穴開け
・etc
このスライドスイッチは、出力段電源を接地型にするか、非接地型にするかの選択スイッチです。
説明図
オリジナル・フッターマンOTLアンプ「H-1」や「H-2」では接地型になっています。
(3/17の回路図参照ください)
この改造製作では非接地型にしていますが、やはりオリジナルと同じように、接地型にもできるようにと考え、スライドスイッチを付けました。
このスイッチ穴あけが大変だった!
回路的には簡単で電源ケミコンの入り口側プラスマイナス共通点を出口側GNDにつなぐだけです。(トランスの倍電圧整流回路のケミコン側に繋ぐ)
この二つの特長的な違いは
・非接地型の場合は、出力信号帰路は出口側のケミコンを通ってトランスへ帰ります。
・一方接地型の信号帰路はケミコンを通らずにトランスへ直接帰ります。(これをOCL型と呼ぶようです)
簡単に言えば、出力信号帰路にケミコンが入るか入らないかの違いです。
この違いは実際音にどのような違いがあるのか、音楽信号の場合どのように違うのか?
このアンプができたら比較試聴をしてみたいと思っています。
電気的には、接地型は出力にDC漏れが出やすく、非接地型ではDC漏れはありません。スピーカの安全面から言えば非接地型の方が安全です。
過日製作報告した、「21GY5 OTL-PTL」 では回路の性質上接地型にしています。が、電源トランスを使うOTLアンプでは非接地型にしています。
写真:シャーシ後面右端にスライドスイッチを取り付けました、このスイッチで、接地型、非接地方の切り替えをします。ここはスナップスイッチよりスライドスイッチの方が良いです。
写真:出力段電源回りの配線、
200V1000uFケミコンを10個にしたので、ケミコンはシャーシ表に出口側6個、シャーシ下に入り口側4個を取り付けます。
写真は、出口側のケミコン配線が終わり、入り口側のケミコンを配置したところです
シャーシの深さが50mmと浅いので入り口側ケミコン端子配線面がギリギリになりますので、感電防止用カバーを取り付ける予定です(シャーシ底を少しはみ出しますが、ゴム足でシャーシをかさ上げして当たらないようにします)
まだ左側はできていません