フッターマン OTL-3 製作(4)
話の進行上2台のモノーラルアンプを区別するために、正常動作している方をLCH、不調(故障)品をRCHと呼ぶようにします。
1台目のLCH側は無事に音出しができました。パネル面のメータ指示で動作が確認できます。
①バイアス電圧:正常
DCバランス:正常
メータ切り替えスイッチは off-AC-Bl-Ba を示す。このメータは見栄え良い。
OTL-3の基本回路図
しかしあとの1台は動作不良と聞いてたので、内部を調べました。
OTL-3の基本回路図
これからの説明には回路図がある方がわかりやすいと思いますので掲載します。この回路図は説明書と現物を見て当方が作成した図で、CRなどの定数は説明書記載によります。メータ回路とAC100V入力回路は省略されています。
RCH側の点検
LCH側は音が出ましたので一旦終了し、不調のRCH側を点検しました。これまでにH-3OTLの自作やオリジナルH-3の修理をしていたので、回路の動作や故障しやすいところは見当つけていました。すなわち
①各真空管の動作点検
②出力管の保護用フューズの接触不良か断線:6LF6のK-G3間に挿入されているフーズ
③ACスイッチ用パワーリレーの接触不良等の故障(回路図に記載無し)
④その他部品の劣化や不良
概ねこの4つであろうと調べ始めました。
重い上蓋を外して中を眺めるとシャーシ底に何か液体が流れたような跡が見えるではないか、ケミコンの液漏れ?爆発?と思ってよく見るとどうもそうらしい。しかし、上からはケミコンの下側が見えないから確かめられない。それで右側板を外してみることに、この側板を外すのも星型頭ねじでがっちり締め付けてあるので取り外すのも大変労力を要した。
そこで目にしたのは?