フッターマン OTL AMP の製作

フッターマン H-3 OTLアンプ の調整法

FUTTERMAN OTL-3M-L/R (21)

FUTTERMAN OTL-3M-L/R (21)

 

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特性測定(最終の特性ではありません)

このグラフを眺めていると何か原因が推定できそうである

 

昨日は休養日の予定だったがどうしても気になるので特性測定すれば何かわかるかもしれないと思って自動測定してみた。

 

①LCH周波数特性

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②RCH周波数特性

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周波数特性はこのグラフを見ている限り変なところはないし、OTLの特長でもある超低域と高域の乱れはまったむなく良い特性である、方形波も綺麗で問題ない。

 

 

問題は③④の歪率特性である

③LCH歪率特性

この特性は、OTLアンプには良くみられる傾向で、一見異常なところはなさそうだが、おかしいのは、

①歪率がRCHより約1桁多い

②100Hz、10kHzの歪率が入れ替わった(逆のような)ようは形になっている、通常は10kHzが悪くなるが。

低域発振かな?ノイズなのかな?

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④RCH歪率特性:ほぼ正常と思われるが、25W以上が?

0.1W以下はノイズレベルなので無視するとして

0.1W~25W付近まではフッターマンOTLアンプらしい特性、歪率も0,1%付近以下と低く抑えられているのでこの範囲ならばフッターマンOTLらしい特性であるが、25W~最大出力まで歪率の変化がおかしいが、最大出力付近まで1%程度である(10kHzは高めになる)

 

25W以上では発振している可能性がある?

 

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⑤参考までに以前修復したオリジナルフッターマン

OTL H-3(EL509版)の歪率特性

OTL-3Mもこんな特性になるはずなのだが・・・

このグラフでは10kHzが少し高めに出ているが、ハードディストーション型で全体として最大出力付近まで0.1%付近と低く収まっている、この特性がフッターマンOTLアンプの特長でもある

 

 

 

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