フッターマン OTL AMP の製作

フッターマン H-3 OTLアンプ の調整法

フッターマン OTL H-3

フッターマン OTL H-3(1)

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写真:最初製作した 6HJ5×4×2chフッターマンH-3型OTLアンプ

後にJJ-EL509に変更した。

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ヤフーブログが閉鎖になると言うので移行手続きしたが上手くいかず、時間切れたので元のブログはあの世行きで消えてしまった。

 

ということで、H-3の調整について、思い出しながら書いてみます。記憶違いがあるかもしれませんのでご容赦ください。質問があればコメント欄からお願いします。この記載は随時追加訂正します。

 回路図:公開されている諸資料から作成したもので、オリジナルの出力管は「6HS5」であるが入手困難のため代品として「6HJ5」を使用した。

この回路図では電源トランスが2個に分かれているがオリジナルでは1個である。

真空管回路はほぼ同じであるが、下記の点を変更している。

1.電源トランスは2個に分けている

2.出力管は6HB5から6HJ5に変更している。

3.出力管下側バイアス調整はLR別に調整できるようにした

4.真空管のプレヒートタイム調整にタイマーを設ける

5.電源回路と出力回路の電解コンデンサー容量は、オリジナルより大きくしている。

其の他細部に変更しているところもあるので、オリジナル回路も参照していただきたい。

下の回路図は当方製作回路である。本文の説明はこの回路を元に進めている。

 

なお、本文は随時追加変更訂正することがあります。

 

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オリジナル回路6HB5バージョン

「内外真空管アンプ回路集」より引用

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調整手順

 

以下、フッターマン OTL H-3 の調整について記述する。

 

内容は製作して、

1.最初に電源を投入してから調整できるまで、

と出来上がって、

2.使用中のメンテナンスについて

と大きく二つの場面に分けます。

 

1.製作出来て初めて電源を入れる場合

 

1-1準備

a.配線後の点検

組み上がってから配線の点検は面倒ですが、念入りにやりましょう。確実に点検するには、一晩置いてやることをお勧めします。 

誤配線や半田付け忘れ、時には部品間違い、ケミコンの極性、ダイオードの極性なども確認します。

 

b.準備する測定器(1)

スライダック:1個(10A程度)

テスター:複数台、出来れば6個ていど、

アナログ電流計(500mA〜1A):2個

ミノムシクリップ付きテスターコード

AC電圧計(スライダックに付いていれば不要)

 

1-2 最初の通電:電源トランスの電圧確認

組み立ててから初めての通電は緊張します。そのために、あせらず、ゆっくり、慎重に作業を進めます。 

フューズをわすれずにいれる。

トランスから半導体整流器までの配線は外しておく。

テスターを用意して電源トランスの交流出力電圧をはかる準備をする、

スライダックを0Vに絞った状態て、ACコードをスライダックにつなぐ

アンプの電源スイッチをONにする。

スライダックを10Vまで上げる(いきなり100Vは危険!)

テスターでトランス端子を測定し、規定電圧の約1/10がでているかどうか、確認する。

真空管ソケットのヒーター端子を測って1/10Vの電圧が掛かっていることをしらべる、1/10電圧がでていれば、スライダックをゆっくり100Vまで上げながら、煙りがでたりの異常がないかをみておく。

100Vまで上げたら、さいど、トランス端子電圧を確認し、その他のところから、煙りや異臭がないかとしばらく様子をみます。