真空管アンプを自作する場合の手順として最初に回路設計がありますが、良くやる手は、好みの出力管を先に買って、それをニヤニヤ眺めながら、あれやこれやとアンプの構想を練ります。
今回はH-2 OTLの製作と決まってます ので、最初に部品調達からにしました。
部品調達
①出力管
フッターマンH-2の製作にあたり先立つのは資金ですが、部品調達面がら見ると、シングルやプッシュプルアンプと比べると部品点数が多くあります。
中でも出力管は、ステレオ構成すると、オリジナルの12B4Aでは20本必要で、選別するとすれば最低でも24〜5本集めなければなりません。望ましいのは同一メーカー、同一ロット品ですが、
しかし、今日では、多数の球を集めるのはなかなか難しい。まして、同一メーカー、同一ロットとなるとなおさらです。
そのため、不揃い球を数回に分けて買うことになります。そして集めた球の不揃いを承知の上で使い方を工夫します。
(出力管選別の仕方は後に説明します)
このH-2 OTLでは
1.12B4A
2.6C19P
3.7233
4.6/10CW5
の4種類の球を使い、各球でモノラル2台、計8台を製作します。
余裕があれば、
5.22JR6
も作ってみたいと思ってます。
欲張りすぎかな?
②電源トランス
市販のカタログ製品の中から最適なトランスはなかなか無いものですがら、特注することになります。
このため、トランスの仕様と注文先を分かるように
しますので、必要な方は注文してください。
③電源用大容量電解コンデンサ
H-2の出力管電源用大容量電解コンデンサは.1個
250V1500uFを目処にし、1台に付き合計1万u Fほどになるよう数本使います。(後に掲載する電源回路図を見てください)
1500uFであれば6個、倍の3300uFであれば4個。
製作面では、この電解コンデンサの取付け面積か結構要りますので、小型で適当なのを選びます。
新品では、高価になるので、新古品や中古品を見つけたら買って置きます。
③真空管ソケット
真空管数が多いのですから、まとめて買って置きます。H-2ステレオ構成では9ピンソケットを22個使います。その他に出力管周りに使う抵抗なども20本必要です。
④初段6AN8に使う高抵抗の2Mと8.2M
通常市販品で店頭で買えるのは最高1MΩまでです。したがってH-2に使う2Mや8.2Mがネックになります。そのため、1MΩを数本直列に使うなどします。
が、本稿では1MΩ以上の抵抗を用意しています.
また、この高抵抗は、音質に影響します。
⑤その他に
写真の前に見える白い円筒2本は、電源用フイルムコンデンサですが、これは無くてもよいですが、ある方が好音質(高音質)になりますので、適当なのがあれば買って置きます。(必要数4個、250V10〜50uF程度のフイルムコンデンサ)
部品調達ができれば、アンプは半分出来たようなものです、必要な部品は見つけた時に買って置きましよう。